ガス中毒

水中で呼吸する空気は、地上よりも圧力が高くなるため、血液中に多量の気体が溶け込み、ダイバーに色々な影響を与えます。

■酸素

高い圧力の酸素を吸うと、酸素中毒になります。
唇のひきつれやけいれん、吐き気が起こり、ひどい場合には意識喪失が起こります。
従って酸素のみを充填した酸素ボンベは、通常では使用しません。
空気のみを充填したタンクを使用している場合でも、水深70mを超えると酸素中毒が起こる危険性があります。



■一酸化炭素

一酸化炭素を高圧下で吸うと、少量でも危険です。
一酸化炭素中毒は、頭痛や意識混乱、視野狭窄が起こり、唇や爪が鮮やかな赤色になるのが特徴です。
タンクの空気が排気ガス臭い時は、すぐにタンクを取り替えましょう。



■窒素

通常25m以上潜るとお酒に酔った様な状態になる「窒素酔い」が起こることがあり危険です。
これは窒素による麻酔作用のためで、個人差はありますが、思考力がにぶり安全な行動がとれなくなります。
水深10mごとにマティーニを1杯飲んだ感覚となるので、マティーニの法則と呼ばれています。
水深に関係のある窒素酔いは、浅い水深に戻ればすぐに解消されますので症状を感じたら浅い水深まで浮上しましょう。



マティーニの法則



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